食の研究所

機能性表示食品を検証!問われる国の関与のあり方 ―科学的根拠にばらつき、疑義は解消されるのか?

白田 茜(フリーランス記者)  2015年12月17日

カゴメ株式会社からは「カゴメトマトジュース食塩入り」など4品も届けられている。トマトに含まれるリコピンには血中HDL(善玉)コレステロールを増やす働きが報告されている。

他にも、葛の花由来のイソフラボン、コメ由来のグルコシルセラミド、甘草由来のグラブリジンなど、植物由来の物質を活用した製品が登場している。

届出日
(いずれも
2015年)
商品名届出者食品の区分
1.サプリ
2.その他加工
3.生鮮
機能性関与成分名表示しようとする機能性
5月28日 大麦生活 大麦ごはん 大塚製薬株式会社 2 大麦β-グルカン 本品には大麦β-グルカン(食物繊維)が含まれます。大麦β-グルカンには糖質の吸収を抑える、血中コレステロールが高めの方の血中コレステロールを低下させる、おなかの調子を整える機能があることが報告されています。
5月28日 大麦生活 大麦ごはん 和風だし仕立て 大塚製薬株式会社 2 大麦β-グルカン 本品には大麦β-グルカン(食物繊維)が含まれます。大麦β-グルカンには糖質の吸収を抑える、血中コレステロールが高めの方の血中コレステロールを低下させる、おなかの調子を整える機能があることが報告されています。
6月24日 べにふうき緑茶ティーバッグ JAかごしま茶業株式会社 2 メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート) 本品にはメチル化カテキン(エピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート)が含まれます。メチル化カテキンは、ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されています。
8月3日 三ヶ日みかん 三ヶ日町農業協同組合 3 β-クリプトキサンチン 本品には、β-クリプトキサンチンが含まれています。β-クリプトキサンチンは骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康に役立つことが報告されています。
8月3日 大豆イソフラボン子大豆もやし 株式会社サラダコスモ 3 大豆イソフラボン 本品には大豆イソフラボンが含まれています。大豆イソフラボンは骨の成分を維持する働きによって、骨の健康に役立つことが報告されています。
8月24日 大麦効果 株式会社はくばく 2 大麦β-グルカン 本品には大麦β-グルカンが含まれます。大麦β-グルカンにはコレステロールを下げる機能、腸内環境を改善する機能があることが報告されています。
8月31日 カゴメトマトジュース高リコピントマト使用食塩入り カゴメ株式会社 2 リコピン 本品にはリコピンが含まれます。リコピンには血中HDL(善玉)コレステロールを増やす働きが報告されています。血中コレステロールが気になる方にお勧めです。
8月31日 カゴメトマトジュース食塩入り カゴメ株式会社 2 リコピン 本品にはリコピンが含まれます。リコピンには血中HDL(善玉)コレステロールを増やす働きが報告されています。血中コレステロールが気になる方にお勧めです。
8月31日 カゴメトマトジュース食塩無添加 カゴメ株式会社 2 リコピン 本品にはリコピンが含まれます。リコピンには血中HDL(善玉)コレステロールを増やす働きが報告されています。血中コレステロールが気になる方にお勧めです。
8月31日 カゴメリコピンコレステファイン カゴメ株式会社 1 リコピン 本品にはリコピンが含まれます。リコピンには血中HDL(善玉)コレステロールを増やす働きが報告されています。血中コレステロールが気になる方にお勧めです。

※生鮮食品、あるいは生鮮食品を加工した機能性表示食品(一部)(出典:消費者庁「機能性表示食品届出一覧」機能性表示食品に関する情報より抜粋)

生鮮の機能性表示食品の発売も始まっている。上述したJAみっかびの「三ヶ日みかん」の出荷が11月4日、浜松市北区三ケ日町で始まった。初日は早生ミカン約260トンが静岡県内や中京などの市場に出荷されたという。

都内の百貨店に入荷予定があるか尋ねたところ、「年が明けてからの入荷の予定。いまのところ、贈答用ではなく、バラ売りか袋詰めにして販売する方向」だという。今後の販売状況に注目したい。

売上がアップした商品も

機能性表示食品となったことで売上が増加するケースもあった。ライオンは11月9日、「ナイスリムエッセンスラクトフェリン」の発売後3カ月(2015年7~9月)の売上が、同年4~6月3カ月間に対し1.2倍、顧客獲得数は前年同期比2.4倍に増加したと発表した。

執筆者プロフィール

白田 茜(フリーランス記者) 

白田 茜(しろた あかね) 1978年佐賀県生まれ。 佐賀県庁で食品のブランド化に関わる。その後、大学院で農業政策や食品安全に関するリスクコミュニケーションを学ぶ。
食品コンサルタント会社を経て、現在は社会的関心が高い科学ニュースについて専門家のコメントを収集しジャーナリストに提供する活動をしている。関心のあるテーマは、農業、食品流通、食品安全、リスクコミュニケーション。

<記事提供:食の研究所
JBpress、現代ビジネス、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインの4つのビジネスサイトが共同運営する「食」の専門ページ。栄養士が勧める身体にいい食べ方、誰でも知っている定番料理の意外な起源、身近な食品の豆知識、食の安全に関する最新情報など硬軟幅広い情報を提供。
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