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話題の料理教室に学ぶ。飲食店の新しい副業スタイルのヒント

2014年07月01日

ランチタイムに学んで作って食べる新スタイル

飲食店にとって「集客」は、昔も今も変わらない課題。店舗設計、メニュー構成、接客といった要素の充実や向上はもちろん、独自のサービスや付加価値で集客を図るのは、今や決して珍しくない。さらに最近では、食事を提供するという本業の枠を越えた取り組みで人気を博すケースも増えている。そんな飲食店による副業のヒントになりそうなのが、近ごろ話題の料理教室だ。お客側は、普段なかなか触れる機会のない本格キッチンで料理を学び店のテーブルで実食。お店側は、空いた時間にキッチンを貸すことにより稼働率が上がり収入も増える。という形で、双方にベネフィットをもたらし得る料理教室に注目した。

都内をはじめ神奈川など計4か所のコミュニティスペースで開催されている料理教室「EATALK」。昼休みを利用した「料理レッスン+ランチ」のワークショップは、1時間という短いランチタイムの間にプロの料理人からメイン一品を教えてもらい、その場で食べて帰るという新しい料理教室のスタイルで人気を呼んでいる。

20分のレッスンと、食べて話す20分のEAT+TALK TIMEで所要時間は40分。材料の下準備は講師が済ませてくれているので、デモンストレーション形式の指導に沿って調理するだけでいい。学んで食べて楽しんで、午後からの仕事に支障をきたすことなく充実したランチタイムを過ごすことができる。1回1400円~のリーズナブルな価格設定に加え、前日17時まで申込可能という手軽さも人気を後押ししているようだ。最近では、参加者のリクエストに応え、朝の出勤前に開催するなど新しいクラスも登場している。

料理を通じた新しい出会いのカタチも

そして、「料理を通じた出会いの場」として話題を呼んでいるのが料理合コンだ。これまでの料理教室といえば女性のためのものというイメージが強かったが、現在ではイクメンや料理男子などといった言葉もある通り男性の受講者も急増しているという。

そんな男女が料理を通してコミュニケーションを深める料理合コン。婚活サイトのキラーコンテンツにもなっており、料理ができる男性を求めて女性の応募が殺到しているという。料理教室自体が主催したりイベンターが企画したりと開催の概要やスタイルは様々だが、講師の指導の下、男女ペアで料理を作って食べるという基本的な流れは変わらない。食欲を刺激しながらの共同作業が、男女の距離を急激に縮めているようだ。「会話が弾む」「性格や人柄がよくわかる」など参加者の満足度は高く、全国各地で流行した「街コン」に続く新しい出会いの形として注目されている。

これらの事例を、飲食店が営業中に副業としてそのまま取り入れるのは容易ではない。しかし、アイドルタイムの有効活用やイベント的な開催による集客など、新たな価値を生むコンテンツとして導入することは有意義ではないだろうか。看板メニューや店主自慢の一品の魅力を、より身近に感じてもらえる機会にもなる。お店のキッチンを料理教室のために貸し出す「場の提供」や、シェフや料理人を講師として派遣する「技術の提供」といった手法も含めると、可能性はさらに広がりそうだ。

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