繁盛店への道

飲食店経営はスタッフが命~飲食店応援団長ハラシマが行く!

原島 純一(飲食店専門 中小企業診断士)  2014年11月04日

今号のお悩み

「従業員やスタッフにとって働きやすい環境づくりに悩んでいます」

(相談者:居酒屋チェーンの店長)

お店をつくって育てていくのはスタッフ

 飲食業界での人手不足がますます深刻化しています。他業種との人材の奪い合いは激化する一方で、多少の時給アップでは人手は確保できなくなりました。そこで大切になってきたのが、環境面でのES、すなわち従業員満足度の向上です。お店を愛し、お店で働くことに喜びを感じるスタッフをいかに育てていくかが、ポイントとなるでしょう。

 言うまでもなく、スタッフが愛するお店は、お客さまからも愛されます。心からの笑顔で働くスタッフに接したら、お客さまも幸福感に満たされるでしょう。お店をよりよいものに育てていくには、まずスタッフに愛されるお店にする必要があります。

控え室の乱れが心の乱れに

私がコンサルタントをしていて案外多く目にするのが、新しいスタッフを迎え入れる準備ができていないお店です。今日から新しいスタッフがやってくるのに、ユニフォームが用意されていない、バッジが準備できていないというケースは少なくありません。

 せっかく張り切って初出勤してきたスタッフも、これでは「自分は歓迎されていないのかも」とテンションが下がってしまうでしょう。新しいスタッフの名前をしっかり覚えて、ちゃんと名前で呼びかけることも大切です。「おい、新入り」などという言い方は、最も避けたいところです。

 さらに控え室の4S(整理・整頓・清掃・清潔)も忘れてはなりません。汚れたユニフォームが散乱していたり、タバコの空き箱や古い雑誌などが放置されていたりしませんか。
そんな控え室を目にした新人が、長く働こうとは思いません。控え室の乱れは、お店の営業の乱れにもつながります。控え室は常に快適に心がけたいものです。

新しいことに挑戦できる風土づくりを

 公平感・透明感は、マネジメントにおけるキーポイントです。特に評価に際して少しでも不公平感が感じられるようだと、一気に大幅なモチベーション低下につながりかねません。

 特に大切なのが、失敗をどう評価するか、です。失敗=マイナス評価にしていませんか。もし新しいことに挑戦した結果の失敗であれば、むしろプラスに評価したいものです。
「出る杭は打たれる」ような風土では、スタッフは萎縮するばかり。むしろ「出る杭を伸ばす」ぐらいの気持ちで、評価してみてはどうでしょう。ポジティブで前向きな職場をつくることで、スタッフのお店を愛する気持ちは、ぐんと高まっていくことでしょう。

執筆者プロフィール

原島 純一(飲食店専門 中小企業診断士) 

飲食店専門の中小企業診断士。株式会社STAYDREAM 代表取締役。中小のチェーン店から個人店の飲食店まで、全国どこへでも出向き現場にて直接支援。業界誌での執筆や飲食店セミナーなども精力的に活動中。

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