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意外と知らない「補助金」「助成金」のきほん~外食・食品業界向け

飯田 保夫(社会保険労務士飯田事務所)  2016年08月26日

外食、食品の企業におすすめの補助金・助成金制度

ここで外食や食品の事業者におすすめの制度をいくつかご紹介しましょう。

補助金・助成金内容/交付金額
キャリアアップ助成金
随時申請可能(厚生労働省)
主に非正規雇用者の正規雇用転換による戦力化が要件
60万円/人(都道府県によって上乗せがある)
キャリア形成促進助成金
随時申請可能(厚生労働省)
OJT等の研修による正規雇用者の戦力化が要件
最大250万円
職場定着支援助成金
随時申請可能(厚生労働省)
離職防止対策として評価処遇制度、教育研修制度、健康づくり制度、メンター制度などの新規整備で人材定着率を向上させるための助成
最大40万円(職員定着効果があれば追加60万円)
受動喫煙防止対策助成金
随時申請可能(厚生労働省)
喫煙スペース、分煙措置等の設置に対する助成
費用の1/2(上限300万円)
省エネ・生産性革命投資促進事業補助金
3次公募申請期間:平成28年7月29日~平成28年9月9日(経済産業省)
LED照明器具の導入、高効率空調の導入、冷蔵冷凍庫の導入等、省エネ化に繋がる設備導入の補助
50万円~
ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金
2016年度の補正予算案に盛り込まれる予定(経済産業省)
革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセス改善を行う中小企業事業者等に対する設備投資等の補助
補助率2/3(上限:一般型1,000万円、小規模型500万円、高度生産型3,000万円)

 

上記の表で特におすすめしたいのが「キャリアアップ助成金」「キャリア形成促進助成金」です。2016年版の『小規模企業白書』(中小企業庁)をみると、人材育成に取り組んでいる企業ほど売上は増加傾向にあります。しかし飲食業界の人材育成は、業界全体より低い水準となりました。「時間がない」のほか「費用がない」という回答が見受けられたので、制度を積極的に活用し、売上の向上をはかっていただきたいです。

補助金・助成金制度の今後の傾向

国内の生産年齢人口は、これからますます減少していきます。事業主はより少ない人数で業務をこなさねばならず、従業員一人一人の働き方を変えていかなければなりません。2016年8月に発表された政府の基本方針に、IT導入などの「生産性向上」や、長時間労働の是正を掲げた「働き方改革」などが盛り込まれました。このほかに「人手不足」「設備老朽化」「経営力強化」などもトレンドになり、今後はこの政策にそった補助金・助成金が増えると予想されます。

最後に、助成金や補助金に対するイメージとして、「短期的にお金が入る」という側面のみに目が行ってしまうことがよくあります。補助金・助成金制度のそもそもその目的は、将来に向かって有意義となる民間企業の事業や取り組みを、公的に支援することです。金額ありきで利用を検討するのではなく、こうした支援がなくても、まずは自身の会社に必要な事業計画を立てることが重要です。補助金・助成金は“事業基盤を強固にするための臨時ボーナス”と考えたほうが良いでしょう。

執筆者プロフィール

飯田 保夫(社会保険労務士飯田事務所) 

社会保険労務士、ジョブ・カードキャリアコンサルタント、派遣元責任者。201112月に社会保険労務士飯田事務所を設立。人事労務と経営変革を専門とするほか、補助金・助成金のセミナーや年金・保険研修会などの講演を行っている。

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