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2019年外食市場の見通し~最新版 外食上場企業一覧付き

2019年01月07日

「国内全体のお祭りムードの影響で多少、活気づくことはあるでしょう。しかし実際、開催期間中に、一時的に売上増があるとしても、本気で取り組もうとすれば物流を組みなおしたり、今よりもっと高度なインバウンド対応が求められ、そのぶんコストがかかります。

わずか1ヶ月間の開催期間中の売上のためにそこまでできないというのが正直なところで、むしろ交通規制などによる物流への影響といったネガティブ要素のほうが強いのが現実です」

迫る消費税率10%への引き上げ。外食の新たな潮流を生むか

2019年の市場で、もっとも外食産業への影響があると予想されるトピックスは、10月に予定されている消費税増税とそれに伴う軽減税率だ。外食は軽減税率の対象外だが、テイクアウトには適用される(酒類を除く)。

「テイクアウトが軽減税率の適用となったことで、外食産業は新たな展開をみせるかもしれません。たとえば、ファミレスや居酒屋といったテーブルサービス業が積極的にテイクアウトスタイルに取り組めば、中食市場にも切り込んでいける可能性があります。外食の流れが変わる起点になるのではないでしょうか」

ファストフードのような人手をかけない仕組みを構築していく企業や、テーブルサービスを提供しながらも、テイクアウトにも力を注げる企業は、力をつけて上場していくのではないかとみる井上氏。

「今後も人手不足は続き、人件費の高騰は永遠のテーマになりつつあります。結局デフレは終息しておらず、消費者の低価格志向が続いているので値上げも難しい状況です。海外のファストフード店で導入されつつある、タッチパネルによる無人レジといったITの活用などで、いかに人件費を押さえ、効率化を進められるかがポイントとなってくるでしょう」

東証の市場再編や消費税率の引き上げ、長引く低価格志向と、外食産業に春の訪れは一見遠い。だが、テイクアウト業態やIT活用といった、活路を見出すヒントはある。市場の停滞傾向も永遠に続くわけではない。年号も改まる2019年、新たな気持ちで外食の未来を見据え、発想の転換でチャンスをつかんでほしい。

■外食事業を展開する上場企業(2018年12月末現在)

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■市場:東1=東証1部/東2=東証2部/東M=東証マザーズ/JS=ジャスダック/名2=名証2部/名セ=名証セントレックス/福証=福岡証券取引所

上場年月会社名市場売上高主な展開ブランド
2018年10月 ギフト 東M 69億円(2018年10月期) 「横浜家系ラーメン」
2017年12月 一家ダイニングプロジェクト 東M 61億円(2018年3月期) 「こだわりもん一家」「博多劇場」
2017年3月 スシローグローバルホールディングス 東1 1,748億円(2018年9月期) 「スシロー」
2017年3月 力の源ホールディングス 東1 244億円(2018年3月期) 「一風堂」
2017年2月 ユナイテッド&コレクティブ 東M 63億円(2018年2月期) 「てけてけ」「the 3rd Burger」
2016年9月 串カツ田中ホールディングス 東M 55億円2017年11月期 串カツ田中
2016年6月 コメダホールディングス 東1 259億円(2018年2月期) 「珈琲所 コメダ珈琲店」
2015年10月 バルニバービ 東M 111億円(2018年7月期) 「ガーブ」
2015年4月 海帆 東M 58億円(2018年3月期) 「昭和食堂」「えびすや」
2015年3月 ゼネラル・オイスター 東M 38億円(2018年3月期) 「ガンボ&オイスターバー」
2015年3月 エスエルディー JS 50億円(2018年3月期) 「kawara CAFE&DINING」
2014年12月 SFPホールディングス 東2 368億円(2018年2月期) 「磯丸水産」「鳥良」
2014年12月 ヨシックス 東1 156億円(2018年3月期) 「ニパチ」「や台ずし」
2014年10月 すかいらーくホールディングス 東1 3,594億円(2017年12月期) 「ガスト」「バーミヤン」
2014年9月 ホットランド 東1 324億円(2017年12月期) 「築地銀だこ」「銀のあん」
2014年7月 鳥貴族 東1 339億円(2018年7月期) 「鳥貴族」
2012年12月 チムニー 東1 467億円(2018年3月期) 「はなの舞」「さかなや道場」
2012年9月 エー・ピーカンパニー 東1 257億円(2018年3月期) 「塚田農場」「四十八漁場」
2011年6月 イートアンド 東1 281億円(2018年3月期) 「大阪王将」
2008年3月 物語コーポレーション 東1 521億円(2018年6月期) 「焼肉きんぐ」
2007年11月 ブロンコビリー 東1 197億円(2017年12月期) 「ブロンコビリー」
2007年10月 ドトール・日レスホールディングス 東1 1,311億円(2018年2月期) 「ドトール」「星乃珈琲店」
2007年8月 アークランドサービスホールディングス 東1 265億円(2017年12月期) 「かつや」「からやま」
2007年7月 きちり 東1 92億円(2018年6月期) 「KICHIRI」
2007年4月 ホリイフードサービス JS 68億円(2018年3月期) 「忍家」
2007年3月 DDホールディングス 東1 450億円(2018年2月期) 「九州熱中屋」「わらやき屋」
2007年3月 銚子丸 JS 187億円(2018年5月期) 「すし銚子丸」
2007年1月 JFLAホールディングス JS 429億円(2018年3月期) 「牛角」「おだいどこ」
2006年12月 ダスキン 東1 1,610億円(2018年3月期) 「ミスタードーナツ」
2006年12月 東京一番フーズ 東1 43億円(2018年9月期) 「とらふぐ亭」
2006年12月 WDI JS 287億円(2018年3月期) 「カプリチョーザ」「巨牛荘」
2006年12月 ライフフーズ JS 129億円(2018年3月期) 「ザめしや」「街かど屋」
2006年12月 JBイレブン 名2 70億円(2018年3月期) 「一刻魁堂」
2006年11月 ジェイグループホールディングス 東M 149億円(2018年2月期) 「芋蔵」「ほっこり」
2006年10月 ゼットン 名セ 92億円(2018年2月期) 「Aloha Table」
2006年9月 ペッパーフードサービス 東1 362億円(2017年12月期) 「いきなり!ステーキ」
2006年4月 ハブ 東1 109億円(2018年2月期) 「HUB」
2006年2月 トリドールホールディングス 東1 1165億円(2018年3月期) 「丸亀製麺」「とりどーる」
2006年2月 丸千代山岡家 JS 121億円(2018年1月期) 「ラーメン山岡家」
2006年1月 サンマルクホールディングス 東1 690億円(2018年3月期) 「サンマルクカフェ」
2005年9月 クリエイト・レストランツ・ホールディングス 東1 1165億円(2018年2月期) 「磯丸水産」「鳥良」
2005年6月 関門海 東2 47億円(2018年3月期) 「玄品ふぐ」
2005年4月 一六堂 東1 84億円(2018年2月期) 「天地旬鮮八吉」「のど黒屋」
2005年4月 フジタコーポレーション JS 45億円(2018年3月期) 「ミスタードーナツ」のFC
2005年2月 ワイエスフード JS 17億円(2018年3月期) 「山小屋」「ばさらか」
2004年7月 東和フードサービス JS 110億円(2018年4月期) 「椿屋珈琲」「ダッキーダック」
2004年3月 ワイズテーブルコーポレーション 東2 139億円(2018年2月期) 「XEX」
2004年3月 フライングガーデン JS 75億円(2018年3月期) 「フライングガーデン」
2003年12月 カルラ JS 78億円(2018年2月期) 「まるまつ」
2003年3月 ひらまつ 東1 116億円(2018年3月期) 「レストランひらまつ」
2003年3月 三光マーケティングフーズ 東2 124億円(2018年6月期) 「金の蔵」「月の雫」
2002年12月 あみやき亭 東1 316億円(2018年3月期) 「あみやき亭」
2002年12月 テンポスホールディングス JS 290億円(2018年4月期) 「ステーキのあさくま」
2002年12月 フジオフードシステム JS 359億円(2017年12月期) 「まいどおおきに食堂」
2002年4月 ピエトロ 東1 96億円(2018年3月期) 「ピエトロバルコーネ」
2001年8月 大戸屋ホールディングス JS 262億円(2018年3月期) 「大戸屋」
2001年7月 日本マクドナルドホールディングス JS 2536億円(2017年12月期) 「マクドナルド」
2001年5月 くらコーポレーション 東1 1324億円(2018年10月期) 「くら寿司」
2001年4月 ジー・テイスト JS 253億円(2018年3月期) 「村さ来」「平禄寿司」
2001年4月 シダックス JS 1428億円(2018年3月期) 「シャトーT.S銀座」
2000年12月 魚喜 東2 131億円(2018年2月期) 「魚喜水産」
2000年10月 ダイナックホールディングス 東2 359億円(2017年12月期) 「響」「パパミラノ」
2000年2月 壱番屋 東1 494億円(2018年2月期) 「CoCo壱番屋」
1999年12月 グローバルダイニング 東2 98億円(2017年12月期) 「ラ・ボエム」「権八」
1999年11月 うかい JS 132億円(2018年3月期) 「うかい鳥山」
1999年10月 コロワイド 東1 2459億円(2018年3月期) 「甘太郎」
1999年9月 ハイデイ日高 東1 406億円(2018年2月期) 「中華食堂 日高屋」
1999年4月 梅の花 東2 326億円(2018年9月期) 「梅の花」「古市庵」
1998年6月 かんなん丸 JS 42億円(2018年6月期) 「庄や」「日本海庄や」のFC
1998年4月 サイゼリヤ 東1 1540億円(2018年8月期) 「サイゼリヤ」
1997年9月 幸楽苑ホールディングス 東1 385億円(2018年3月期) 「幸楽苑」
1997年9月 安楽亭 東2 169億円(2018年3月期) 「安楽亭」「七輪房」
1997年8月 ゼンショーホールディングス 東1 5791億円(2018年3月期) 「すき家」「ココス」
1997年6月 柿安本店 JS 439億円(2018年2月期) 「柿安」「柿安ダイニング」
1996年11月 マルシェ 東1 85億円(2018年3月期) 「酔虎伝」「八剣伝」
1996年10月 ワタミ 東1 964億円(2018年3月期) 「和民」「坐和民」
1994年12月 カッパ・クリエイト 東1 787億円(2018年3月期) 「かっぱ寿司」
1994年11月 アトム 東2 532億円(2018年3月期) 「ステーキ宮」
1994年7月 大庄 東1 615億円(2018年8月期) 「庄や」「日本海庄や」
1994年6月 小僧寿し JS 54億円(2017年12月期) 「小僧寿し」
1993年7月 プレナス 東1 1457億円(2018年2月期) 「ほっともっと」「やよい軒」
1993年7月 ココスジャパン JS 582億円(2018年3月期) 「ココス」
1993年7月 ハチバン JS 76億円(2018年3月期) 「8番らーめん」
1993年6月 ジョイフル 福証 656億円(2017年12月期) 「ジョイフル」
1993年3月 王将フードサービス 東1 781億円(2018年3月期) 「餃子の王将」
1991年9月 サガミホールディングス 東1 261億円(2018年3月期) 「和食麺処 サガミ」
1991年8月 元気寿司 東1 399億円(2018年3月期) 「元気寿司」「魚べい」
1990年12月 ジョリーパスタ 東2 183億円(2018年3月期) 「ジョリーパスタ」
1990年10月 松屋フーズホールディングス 東1 930億円(2018年3月期) 「松屋」
1990年8月 日本KFCホールディングス 東2 734億円(2018年3月期) 「ケンタッキーフライドチキン」
1990年1月 吉野家ホールディングス 東1 1985億円(2018年2月期) 「吉野家」「はなまるうどん」
1989年11月 グルメ杵屋 東1 404億円(2018年3月期) 「杵屋」「そじ坊」
1989年11月 銀座ルノアール JS 77億円(2018年3月期) 「喫茶室ルノアール」
1987年12月 B-R サーティワン アイスクリーム JS 197億円(2017年12月期) 「サーティワンアイスクリーム」
1987年11月 木曽路 東1 444億円(2018年3月期) 「木曽路」「素材屋」
1986年11月 テンアライド 東1 154億円(2018年3月期) 「天狗」「テング酒場」
1986年11月 フレンドリー 東2 72億円(2018年3月期) 「フレンドリー」
1985年11月 モスフードサービス 東1 713億円(2018年3月期) 「モスバーガー」
1985年10月 リンガーハット 東1 456億円(2018年2月期) 「リンガーハット」「浜勝」
1984年3月 SRSホールディングス 東1 441億円(2018年3月期) 「和食さと」「すし半」
1978年10月 東天紅 東1 68億円(2018年2月期) 「東天紅」
1978年8月 ロイヤルホールディングス 東1 1355億円(2017年12月期) 「ロイヤルホスト」「てんや」
1963年6月 ヴィア・ホールディングス 東1 283億円(2018年3月期) 「備長扇屋」「パステル」
1963年6月 精養軒 JS 32億円(2018年1月期) 「上野精養軒」

※2016年の情報に、編集部にて追加 市場、上場年月、売上高は四季報、各社ニュースリリースより

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