ブームの真相

異業種からの参入もぞくぞく。コッペパン専門店は、どこに向かうのか

2018年10月10日

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学校給食でもおなじみのコッペパン。決して目新しくないはずだが、近年全国に次々と「コッペパン専門店」がオープンしている。人気店は連日行列が絶えず、老舗の和菓子店「とらや」や有名コーヒーチェーンの「コメダ珈琲店」なども新業態としてコッペパンの専門店に参入。専門店では、注文を受けてからコッペパンに具材を挟むカスタムスタイルも広まった。

さらに、挟む具材もジャムやあんバター、やきそばといった定番だけではない。チキン南蛮やタンタン麺といった、よりエッジの効いた進化をみせる個性的な店舗も登場している。コッペパンの専門店はなぜ登場したのか、その突き進む先はどうなっていくのだろうか。現在のコッペパンブームの仕掛け人といわれるジャパンベーカリーマーケティング株式会社の代表取締役社長でベーカリープロデューサーの岸本拓也氏に詳しい話を聞いた。

気取らない昔なじみのパンが専門店化した転機

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ジャパンベーカリーマーケティング株式会社
代表取締役社長 岸本拓也氏

「コッペパンというのは昔から、町のパン屋さんの棚に並び、給食のメニューで食べた思い出もあるなど、多くの方にとって馴染み深いパンです」

国内外でパン屋の新規出店やリニューアルオープンを多数支援してきた岸本氏が、近年手がけているのが「コッペパン専門店」である。

コッペパン専門店が誕生するきっかけは、2013年に岩手・大槌にオープンしたベーカリーショップ「モーモーハウス大槌」にあるという。

「東日本大震災の被災地だった大槌で、復興支援・雇用創出のために”温もりあるパン屋を作る”という、プロジェクトのオファーをいただいたのが、震災からちょうど1年経った頃です。地震と津波で大きな被害を受けた町で、周囲にはコンビニが1軒あるだけでインフラも整っていません。しかも、スタッフとして働く予定の方たちは、全員60歳前後のベーカリー未経験者ばかりでした」

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岩手県大鎚の復興のため建てられた仮設店舗。
ポップでカラフルなデザインが目を惹く

製パン経験はなくとも、多くのスタッフたちは水産加工会社やスーパーの惣菜コーナーなどで長年働いてきたキャリアがあった。

限られた設備や物流網の中でも作ることができ、未経験者でも比較的技術を習得しやすいコッペパンに、カラフルな惣菜をはさむという構想がうまれる。

復興整備に応じて移転できる仮設のプレハブ店舗は、外観も内観も元気がでるようなポップで大胆なデザインを採用した。


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