ヒット商品の舞台裏

15年で売上高170億円。地方の老舗メーカーが生んだ、行列のできるラスク~グーテ・デ・ロワ(ガトーフェスタ ハラダ)

2015年07月17日

自家需要での売上を支えた簡易包装の袋詰め

一般的に洋菓子の売り上げは、12月のギフト需要期が過ぎると一旦落ちる。次にバレンタインでまた上がり、3月の引っ越しや挨拶、ホワイトデーなどで再び需要期を迎えることになる。しかし、同社の場合は、12月の需要期後も落ちることはなく、むしろそこで伸びた。

「売上が倍増していた頃はギフト需要だけでなく、ご家庭で楽しんでいただく自家需要も大きくなっていました。ギフト用の箱詰めだけでなく、家庭用に簡易包装の袋詰めや割れのお徳用袋も揃えていましたから」

さらに、出店計画にも注目すべき特徴がある。大きな都市には1店舗しか出店していないのだ。

「メディアへの露出とつながる部分もありますが、あまり多く出店しても商品の寿命を短くしてしまうだけです。それに、どこでも買えるようになると商品の希少性はなくなります。そして、何よりも新しい地域に出店をするためには、適切な人材の採用が欠かせません。出店前から人事計画を立て、しっかりとした接客教育を行ったうえで最良の接客サービスを提供出来ないと、その土地のお客様に愛されるブランドにはなれません」

4月には札幌大丸店を出店し、北海道にも進出

今年の4月には関東以北では初となる北海道の札幌にも出店し、現在は全国で20店舗を展開。この秋にももう1店舗の出店を控えているというが、この先どのような事業展開を見据えているのだろうか。

「私たちは、感動発信企業であり続けなければならないという使命感があります。しかし、『グーテ・デ・ロワ』を販売した当初の感動はどうしても時間とともに薄れていくので、新しい感動を生み出す新商品が必要です。一昨年に竣工した新工場では、そのための開発にも積極的に取り組んでいます。お陰様で、サブレ『グーテ・デ・プリンセス』やチョコレート菓子『ティグレス』など、『グーテ・デ・ロワ』以外の商品も徐々に売上が伸びてきました。この先も、商品の寿命を短くすることのないように適正な売上を維持していきたいですね」

10年で全国区のブランドとなった群馬県発の洋菓子は、メディアの力を借りずともお客に支持されることを証明してみせた。全国にまだある名もなきブランドのためにも、ガトーフェスタ ハラダの今後に期待せずにはいられない。

株式会社 原田・ガトーフェスタ ハラダ

住所:群馬県高崎市新町1207
電話:0120-520-082
事業内容:洋菓子の製造・販売
公式HP:http://www.gateaufesta-harada.com/
お話:専務取締役原田節子様

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