ヒット商品の舞台裏

地元コンビニと土産市場でヒット商品に化けた、老舗のかつお商品~バリ勝男クン。(シーラック)

2015年12月07日

東名高速 足柄SAの販売コーナー

「県内での好評を受け、浮足立っていたのでしょう。具体的な戦略を立てないまま県外に販路を広げてしまった結果です。それで、県外の人にも商品を知ってもらう手段として、新たにおみやげ市場を開拓しました」

2012年夏、「バリ勝男クン。」は鉄道の駅や高速道路のサービスエリアの棚に並ぶようになる。その後、順調に売上を伸ばしながら、静岡みやげとして認知されるようになった。

当初、フレーバーはしょうが醤油味のみだったが、おつまみとしての需要を考え一味醤油味も追加。さらに、法政大学の学生と地場産物を使って共同開発したみやげ用のわさびマヨ味など、新たな商品を続々と開発した。

大学生との共同開発でヒットした
みやげ用商品

わさびマヨ味は限定品として登場したが販売からわずか半年で4万袋を完売したため、今ではレギュラー商品になっている。種類を増やすことで、売場の棚を大きく確保できるというメリットも生まれた。

また、量販品では映画『進撃の巨人』とのコラボで7万袋以上を売るなど、その快進撃は止まらない。

「『バリ勝男クン。』を作ったことで、ギフトメインの頃とは違い、エンドユーザーさんが身近になりました。実際に食べる方のニーズを肌で感じられるので、商品作りに反映しやすくなっています。2014年の12月に直営店舗『勝男屋』をオープンさせたのも、お客様が身近になったことがきっかけです。今後も、少ない投資で量販品を広められるよう工夫していきたいですね」

現在、同社の全体的な売り上げは約21億円。冠婚葬祭用のギフト品が95%を占めるため、量販品はまだまだ発展途上だ。しかし、ある調査では、静岡県民の65%が『バリ勝男クン。』を認知しているという結果も出ている。「バリ勝男クン。」の名は今も着実に広まり、それに伴ってダシや佃煮など関連商品の売上も増加してきた。

長年で培った技術力と、時代を読んだPR戦略で誕生した新商品は、老舗メーカーに新たな風を吹き込んでいる。

シーラック株式会社

住所:〒421-0204 静岡県焼津市高新田45-1
電話:054-622-0185(代)
事業内容:鰹節、削節、水産加工食品、各種食品(贈答用)の製造・販売。
公式HP:http://www.sealuck.co.jp/
お話:業務部 企画次長 長谷川英則さん

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