ヒット商品の舞台裏

発売から10年、前年比売上300%の大ブレイクにいたった『たらこスプレッド』の商品力~マリンフード株式会社

2018年05月08日

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「品質を数ヶ月レベルで安定して保てなければ商品になりませんし、衛生上も“生のたらこ”をそのまま入れるわけにはきません。試行錯誤して乾燥たらこを入れることになったのですが、乾燥品の塩分とマーガリンの相性がなかなかあわず、苦労しました。

もっともこだわったのは、生のたらこを食べた時の、ぷちぷちした食感の再現です。乾燥たらこだけでは弾力が足りず、何度も試食を繰り返し、最終的にはこんにゃくを顆粒状に加工して補助的に加えることでリアルに再現できました。

試作の配合は50パターンあまりになったでしょうか。たらこスプレッドの商品化に、一切の妥協はなく、メインで試作をしていた担当者は、毎日たらこと格闘していました。今は笑い話にできますが、当時は相当追いつめられて、たらこが大好きだったスタッフも『しばらく見るのもイヤだ』と言ったほどです。それをまわりがフォローしてチームワークで乗り越えていきました」

一過性のブームで終わらせない、調理を楽しくさせる商品力

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たらこスプレッドが最もよく売れるのが、国内約400店舗をもつコーヒー豆と輸入食材の小売店だという。

「色物マーガリンは売り場を確保しづらい商品で、通常の小売店のマーガリン売り場には1、2点置かれている程度です。そんな中でも、一般的なスーパーとは少し違った商品を置くことを特徴にしている輸入食材の小売店さんは、以前から弊社の商品を長く扱ってくださいました。 

当時のたらこスプレッドにも、一定のリピーター層はついていました。ただ、ヒットと呼べるほどではなく、売上は一番人気のガーリックマーガリンと比べると半分以下程度でした」 

異変が起きたのは2017年の初夏。輸入食材小売店がたらこスプレッドを販売強化商品に位置づけ、特売をかけたのだ。 

「販売強化で消費者の目に届きやすくなったのがヒットのきっかけのひとつです。お試しで買って、気に入ってくださった消費者のみなさまがSNSで投稿して拡散していきました」 

もともと、発信源の小売店自体にファンが多い。たらこスプレッドが輸入小売店以外であまり見かけない商品だったこともかえって希少性を高め、出荷数はたちまち跳ね上がっていった。

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