ヒット商品の舞台裏

職人手作りの「アンドーナツ」が月商20万円から600万円へ。秋田の老舗メーカーが全国区になれた理由~有限会社山口製菓店

2018年06月26日

地方の、名も知られていない製菓店がただメールしても反応はない。山口代表はプラットフォーム上に載っている全国のスーパーに、商品サンプルとしてアンドーナツを片っ端から送った。届いた頃に電話で「どうでしたか?」とアプローチをかけていったのだ。

「不安よりも楽しみの方が大きかったです。知らない人と商品を通じてつながることができて。もちろん中には厳しい意見もありましたが、美味しいと言ってくださるお客様の方が多かったので、営業はまったく苦ではありませんでした。少しずつクチコミで広まっていって、あそこのスーパーさんが置いているならうちも、という感じでどんどん取引先が増えていきました」

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での販売を始めたばかりの時の売上げは月20万円程度だったが、数ヶ月で月600万円近くまで一気に跳ね上がった時もあったという。やがて、かつて地元の取引先を駆逐した大手スーパーからも引き合いがあり、扱われるようになった。そして、地元でも全国でも、山口製菓店のアンドーナツは秋田を代表するローカルフードとなる。

変らない味を守るために変えていくこと

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“餡を練る”作業は機械化。
それでも人手不足は解消しない

注文数が増えればそれだけ忙しくなるが、手作りゆえに製造量を一気に増やすということもできない。今後はどのような展望を描いているのだろうか。

「やはり作り手として、自分の作っているものが売れる、これにまさる喜びはありません。お客様に喜んでいただけるから、文字通りの寝食を惜しんで作る苦労より、楽しみの方が大きく感じます。長い目で見ると、人手不足は大きな課題です。

創業者の山口常松も90歳を超えてアンドーナツ作りを続けていましたが、今、製造している人たちも高齢化が進んでいます。最もベテランなのは創業時から作り続けている常松の娘、私の母です。70歳になりましたが誰より包むのが早く、製造のメインを担っています。

これからの世代が今と同じやり方で作り続けるのは現実的ではなく、味に影響がでない範囲での機械化は考えていかなければならないでしょう。

今は新たに何かに挑戦することよりも、今の、この味を守り続けることに取り組んでいきたいですし、それは、創業者の思いを引き継ぐものにしかできないことだと思っています」


BtoBプラットフォーム商談

有限会社 山口製菓店

本社:〒017-0838 秋田県大館市山館字田尻238番地
電話:0186-49-6619 お話:代表取締役 山口嘉則さん
事業内容:食品製造ならびに販売
公式HP:http://www.yamaguchiseika.com/

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