ヒット商品の舞台裏

年間売上20億円のカニカマが目指す、ホンモノ超えの商品開発~香り箱(株式会社スギヨ)

2018年09月07日

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かに風味かまぼこ(カニカマ)のトップメーカー、株式会社スギヨが“最高級カニカマ”と位置づける「香り箱」は、年間約20億円を売り上げる看板商品だ。見た目はズワイガニの茹で上がったむき身そのもの。スーパーではカニカマの売り場は通常、練り物製品コーナーだが、香り箱は鮮魚コーナーに置かれる異例の扱いを受けている。

見た目だけではなく、魚肉すり身とは思えない食感も「もはやかまぼこではない」と発売以来話題で、メディアにもたびたび取り上げられている。カニカマにこだわり、ひたむきに開発を続けてきた技術の結晶だという香り箱は、長年の経験に基づく技能と論理的な技術によって生み出された、カニを超えるカニカマだった。

「より本物に近く」を目指し、進化し続けるカニカマ

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農林水産省のデータによると、ちくわ・かまぼこといった水産ねり製品の生産量は、1975年の約103万トンをピークに微増微減を繰り返しながら、年々減少傾向にある。

2017年には約45万6000トンとなっているが、その中で生産量を増やしているのがカニカマを含む「その他かまぼこ類」だ。2010年に6万5000トンだった生産量を2017年には10万トンに増やしている。

風味かまぼこの元祖として市場を牽引しているのがスギヨであり、その看板商品「香り箱」は、これまでのカニカマにはなかったリアルな見た目と食感で、2004年に登場するなり世間を驚かせた。

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常務取締役・開発本部長
野田實氏(農学博士)

開発に取り組んだ常務取締役・開発本部長の野田實氏は、そのポイントを「スギヨが30年以上積み重ねてきたカニカマ作りのノウハウに、論理的、理化学的な分析技術が組み合わさったこと」にあると分析する。

「弊社のカニカマ開発の歴史は1972年発売の『かにあし』に始まります。中華食材としてクラゲの代替品作りに魚肉を使って取り組んでいる中で偶然、失敗作がカニの風味に似ていることに気づいたのがきっかけでした。」


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