ヒット商品の舞台裏

年間売上20億円のカニカマが目指す、ホンモノ超えの商品開発~香り箱(株式会社スギヨ)

2018年09月07日

「商品として量産するためには、感覚ではなく、論理的に工業的レベルで再現化する必要もあります。香り箱の開発は、職人が身につけた技能に、新たに理化学の専門技術が加わって進みました。技能と技術の両輪のバランスがあって、魚肉すり身でカニ身のような食感を作りだすことができたのです」

ただのカニカマではない、高級カニカマ「香り箱」

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カニカマを寿司ネタとして
試食してもらう斬新な企画

香り箱は、そのまま食べるよりさまざまな料理の具材として使ったときに、その本来の特徴が発揮されるという。

「バイヤーへのプレゼンでも、当初は商品そのままを提供したので従来のカニカマの延長としか見てもらえなかったのですが、握り寿司にして試食してもらったところ、評価が一変し、大手流通スーパーさんなどで全面的に扱っていただけることになりました」

香り箱の価格は、一般的なカニカマの相場と比べれば高いが、本物のカニよりは安い。売り場を練り製品コーナーではなく鮮魚コーナーにしたのは、その方がより商品価値が消費者に伝わるという提案があったためだ。

WEB上でも高級感のある「香り箱特設サイト」を開設し、有名和食シェフとコラボしたメニュー提案を行うなど、通常のカニカマとの差別化をはかっている。

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バインミー(ベトナム風サンドイッチ)など
活用の幅を広げていきたい

見た目も美しく、茹で上がったカニの食感や味わいを手ごろな価格で楽しめる香り箱は、消費者の間で、またたくまに人気となった。また、低価格でカニのような高級感が演出できることから、外食や中食で業務用の引き合いも多い。

最も利用が多いのはコンビニエンスストアで、押し寿司の具になっているほか、茶碗蒸しや炊き込みごはんなど、幅広く活用されている。チェーン店のうどん店ではトッピングのかき揚げになっている。

「香り箱の用途を広げて、食べるシーンをもっと増やしカニカマや水産ねり物市場を盛り上げていきたいですね。そのためにも、香り箱のブラッシュアップは開発の特命だと思っています。

食品の商品開発は熱い気持ちと経験力が不可欠で、常に品質の向上を目指し続けていかねばならず、これで満足と思った瞬間に停滞してしまいます。今後もいっそう、本物のカニを超えるための開発を続けていきたいと思っています」


BtoBプラットフォーム商談

株式会社スギヨ

本社:〒926-0835  石川県七尾市西三階町10号4-1
電話:0767-53-0180 お話:常務取締役・開発本部長 野田實さん
事業内容:水産練製品・加工品製造販売、冷凍魚塩干魚等の販売等
公式HP:http://www.sugiyo.co.jp/

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