ヒット商品の舞台裏

年間売上を5000万円から1億8000万円に伸ばす、種類豊富な高級珍味~一杯の珍極(伍魚福)

2019年02月25日

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長年「さきいか」や「ピーナッツ入り柿の種」など、王道の商品で固定されていたドライおつまみ、いわゆる“乾き物”に、バリエーションが広がっている。目につくのは、さくさくの食感に仕上げた揚げ銀杏や、ほたるいかの姿干しなど、本格的な乾き物を少量パックした、高級路線の珍味類だ。その先鞭をつけたのが、兵庫・神戸に本社を置く株式会社伍魚福の『一杯の珍極(ちんきわ)』シリーズである。

発売開始は2013年10月。2月期決算で初年度に800万円だった売上は年々伸びつづけ、2014年度に5000万円、2018年度は1億8000万円に達する見込みだ。発売から5年で販売数はシリーズ累計約374万袋。開発を担ったお客様繁盛推進本部統括の大橋弘樹氏は、「1つひとつの珍味は地味でも、全体でみると良さが生きるシリーズ」と語る。

パッケージのイメージ写真にがっかりしない、本格的な珍味

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お客様繁盛推進本部統括
大橋弘樹氏

伍魚福は1955年の創業以来、高級珍味メーカーとしてイカや魚介類の製造加工品を中心と した酒肴、珍味の販売を続けてきた。特に、「チルド珍味」というニッチ市場では、登場以来トップシェアを誇っている。

「チルド珍味は、高齢化が進む社会を見越した創業者が、硬いスルメやピーナッツだけでは売れなくなるだろうと30年ほど前に開発しました。従来スーパーなどでバラバラの冷蔵売場に並んでいた、カマンベールチーズや生ハムといったチルド商品を酒肴としてまとめ、シリーズ展開したのです。

酒販の規制緩和で増えていったお酒のディスカウントショップへの売り込みで、売上を大きく伸ばしました」

だが、チルド珍味には持ち運びが不便で賞味期限が短いという弱点があった。

「珍味は、自分用の酒の肴にするだけでなく、ちょっとした手土産にもなる良さがあります。その良さを生かすには、持ち運びが簡便かつ日持ちのする常温の珍味で展開するシリーズも必要ではないか。それが『一杯の珍極』シリーズ開発のきっかけでした」

コンセプトは、その名があらわすとおり、一杯飲みながらつまむのにちょうどいいサイズの、ちょっと高級で、バラエティ豊かな品揃えだ。


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