世界でたたかう外食企業

自然派スープがシンガポールでも好評(Soup Stock Tokyo~シンガポール)

2014年07月22日

今回は、日本でスープ専門店という新たな業態を生み出した「Soup Stock Tokyo」のシンガポール店を伺いました。シンガポールでは現在2店舗展開し、自然の旨みを活かしたスープが高所得者層に好評です。シンガポールの食文化で起きている変化と、雇用における注意点についてお聞きしました。

【Q】現在の海外全体の状況、シンガポール進出のきっかけ、今後の計画について教えてください。

日本で生まれた「Soup Stock Tokyo」というブランドが国外で通用するのかを試すために進出しました。実は10年くらい前からニューヨークやロンドンから海外のお誘いを受けていたのですが、物流などのこともありまずはアジア進出を決めました。現在はシンガポールのみで、今後3年で10店舗の展開を目指しています。将来的にはニューヨークにも出店したいですね。

【Q】売れ筋メニュー、他社と差別化出来ている御社の強みについて教えて下さい。

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日本と同様、週替わりのメニューを提供している

 売れ筋商品は日本とあまり変わりませんね。スープは基本的に日本から輸入しています。シンガポール人はスープに好みは粘度、濃厚さを求める傾向にあり、また具材は大きめカットしてある方が好まれるので、そういったところをシンガポール人の好みに合わせて調整しています。

メニューは日本と同じなのですが、Soup Stock Tokyoという名前から味噌汁など和風のスープを期待されるので、シンガポール向けにミネストローネにさばとかつおぶしを加えた和風要素があるメニューを開発したところ、好評でした。

他社との差別化という意味では、シンガポールの外食の多くは化学調味料を使った味付けの店が多いのですが、スープストックは自然の旨みを訴求しているという点です。所得層でいうと上流の方に受け入れられています。

日本もかつては化学調味料の味付けを好んでいましたが、自然の旨みを求めるようにシフトしていきましたよね。それと同じの流れがシンガポールにも起きていると感じています。日本ではその流れが広まるのに10年くらいかかりましたが、シンガポールは経済成長のスピードが速いので、3年くらいでやってしまうかもしれません。

【Q】異なる食習慣への対応、気を付けている事について教えてください。

日本では一人で食事する人を考慮したカウンターありの店作りをしていますが、今のところシンガポールでは一人で食べる習慣がないため、店の作りもテーブル席のみにしています。

【Q】日本とローカルの割合、取引で異なる点及びその対応について教えてください。

総合卸のようなところはないので、カテゴリー毎に業者を選定しています。現在の8社と取引をしています。デリバリーの時間帯は指定できないという業者がほとんどで、休祭日は休みとなるため、店内にストックヤードを確保しなくてはなりません。オーダー方法はEメールやSMS(携帯電話のショートメッセージサービス)、ファックスです。

【Q】雇用面で気を付けている事を教えてください。

日本ではアルバイトが多いのですが、シンガポールの大学生はアルバイトをあまりしないので、従業員の正社員比率は高くなります。そのため固定費が高くなります。

シンガポールは、ジョブホッピングが当たりまえという国なので、いかに従業員をつなぎ止められるかが鍵となってきます。景気がいい国なので、みんな怒られるのはイヤ。いかにいいところを見つけて伸ばしてあげられるかが、長く勤めてもらうためのポイントですね。うちでは日本では半年に一回しかやらない面談を年4回にし、少しでも給料に反映させるようにしています。また、有給はとって当たりまえという国なので、きちんと有給を取らせることも大切です。

【Q】日本企業へのメッセージやアドバイスをお願いします。

シンガポールはスピードが早く、現地にいる人間に意思決定権がないと、ディベロッパーに相手にしてもらえません。出張ベースではわからないこともあり、できれば実際に居住してみるのが良いでしょう。シンガポール進出日系企業との付き合いだけでなく、現地企業からの話を聞くことも大切です。

日本の成長が頭打ちだから来ると言う考え方ではダメ。自分たちの商品を研ぎ澄まし覚悟を持って出てきて欲しいですね。

Soup Stock Tokyo(株式会社スマイルズ)

日本国内ではスープ専門店「Soup Stock Tokyo」や「100本のスプーン」の運営、デパート地下などでのスープの小売販売、リユース、アパレル店を手がける。2014年には、Soup Stock Tokyoの海外一号店をシンガポールに開店。

企業名(英語表記):Soup Stock Tokyo (Asia) Pte.Ltd
所在地:137Telock Ayer Street
業種:外食 店舗数:現在2店舗  従業員数:15名
取材担当者様氏名:畑大輔Manging Director

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