世界でたたかう外食企業

日本式カレー専門店でベトナム・イオンモールへ出店(G7 ベトナム ビンズオン社)

2015年03月10日

フランチャイズ加盟企業として、日本国内で自動車関連事業「オートバックス」53店舗、食料品スーパー「業務スーパー」105店舗を展開する株式会社G-7ホールディングス様。海外展開にも積極的で、オートバックスはもちろん、2014年にはマレーシアに「ら~めん神戸(かんべ)」、ベトナムにカレー専門店「黄金カレー」をオープンしました。今回は、海外事業を統括する取締役副社長・木下智雄様に、ベトナムでのカレー専門店オープンの経緯と、今後の事業展開について、お話を伺いました。

【Q】ベトナムへ進出されたきっかけを教えていただけますか。

弊社では以前から海外展開を行っており、同じ東南アジアのマレーシアで、自動車関連事業とラーメン店を立ち上げていました。次の進出先を探していたところ、イオン株式会社様がベトナムへ進出されることを知り、商談したのがきっかけです。

当初は自動車関連事業で話を進めていましたが、先方からカレー専門店での出店を打診され、出店することにしました。

【Q】カレー専門店のノウハウはお持ちでしたか?

全く持っていませんでした。カレー専門店を運営したことがないため、自分で勉強しながら、一から商品開発をしました。基本のカレーはもちろん、カツカレー、ライスを卵でくるんだオムカレーなど、メニューも作りました。

オープン後も、女性のお客様から「ご飯以外はないですか?」という声をいただき、急遽カレースパゲティを開発し、メニューに加えています。

【Q】現地ではカレーの認知度はどの程度なのでしょうか。

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メニューにはベトナム語と日本語が並ぶ

ベトナムにもカレーがあるので、カレー自体の知名度は高いです。ベトナムのカレーは日本のカレーと違い、甘みがあり、ココナッツミルクがベースになっています。また、インドカレーのお店はたくさんあるので、ベトナム人にとってカレーは身近なものだと思います。

ただ、日本式のカレーを出すお店は少なく、日本からカレーチェーン店も進出していないため、そもそも日本式カレーがどのようなものかはわかってもらっていない状況です。そのため、まずは知ってもらうという目的で、お店の前で試食品を配ったり、半額キャンペーンを行ったりと日々努力しています。

【Q】現地スタッフの印象はどうですか?

ベトナム人は勤勉で真面目な人が多く、自分から学ぼうとする人が多いのが特徴です。またマレーシアやインドネシアと比べると、英語を話せる人よりも日本語を話せる人の方が多く、意思の疎通が図りやすいです。片言で話せる方も含めると、現地スタッフ13人中、8人は日本語を話すことができます。なにより日本語で挨拶が返ってくるのが嬉しいですね(笑)。

難しいと思う点は、日本人から見ると接客サービスのレベルが低い点です。ですが、これは仕方がない部分もあります。日本はとてもホスピタリティが高く、私達はその中で育ってきたためそれが常識だと思いがちですが、彼らはそのようなサービスを受けたことがないため、わからないのです。

いきなり日本の高いレベルを求めると、彼らも疲弊してしまうため、少しずつ教えていくことが大切だと思います。勤勉な方が多いので、教えたことはしっかりやってくれるのはいいところです。

【Q】ベトナムに進出するにあたっての魅力を教えていただけますか。

ベトナムの魅力は、若い人が多いことです。20代の人口が多く、消費意欲が盛んなため、国全体に活気があります。現在は平均給与額が低いですが、これが15万円程度まで上がってくると、より活気が出てくると思います。急激な発展が見込める、これから3年ぐらいが一番面白い時期なのではと感じています。

【Q】今後の展望を教えてください。

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店内の様子

オープン初日に13万人もの方が訪れるなど、イオンの集客はやはりすごいです。特にファミリー層の集客は、大変すばらしいと思います。ただその環境に甘えることなく、自社でも認知度を広げて行く取り組みを考えています。具体的には、ベトナムの観光・娯楽・ビジネスの中心であるホーチミン1区に出店を検討しています。

そこで名前を知ってもらい、将来的にはベトナムはもちろん、マレーシアでも「黄金カレー」ブランドで店舗を広げていきたいと考えています。

また、マレーシアで行っているラーメン店などのレストラン事業はもちろん、自動車関連、バイク関連、食料品関連事業も、どんどん広げていきたいと思います。

【Q】ベトナム進出を考えている企業にメッセージをお願いします。

日本とは法律面や環境などいろいろな違いがありますが、あまりイライラしないことです(笑)。しても同じですので。特にベトナムは会社を設立するだけでも時間がかかります。日本の5倍ぐらいの感覚でしょうか。

ですが、それを乗り越えると面白いものが待っている。すぐに諦めるのではなく、長い期間で考えていけば、いいものができるのではないかと思います。

弊社はフランチャイズ加盟企業として長い実績があり、業務のマニュアル化が得意な企業です。日本の飲食店様などで、海外出店を考えておられるところがありましたら、ぜひお声がけいただき、コラボレーションして事業を展開することを前向きに考えていただければと思います。機会があればぜひ一緒にやりましょう。

G7ベトナム ビンズオン

国内でオートバックスを53店舗、食料品スーパーを105店舗展開しているG-7ホールディングスの現地法人。G-7ホールディングスは、2016年で創業40周年を迎え、海外展開も積極的に行っている。オートバックスや食料品事業はもちろん、ベトナムでのカレー店、マレーシアでのラーメン店など飲食事業も展開。2015年の5月にはインドネシアでラーメン店をオープン予定。

企業名 (英語表記):G7 VIET NAM BINH DUONG CO.,LTD.
業種:飲食業 店舗数:1箇所 従業員数:13名
本社所在地:Aeon Mall- Binh Duong Canary, Binh Duong boulevard, Binh Hoa ward, Thuan An town, Binh Duong province
取材担当者様氏名:木下 智雄 取締役副社長(海外事業統括本部長)

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