世界でたたかう外食企業

「日本らしさ」を武器に、ベトナムの新興都市ダナンで人気を集める日本食レストラン(サムライシップ)

2015年09月28日

【Q】これからの課題はありますか?

まだまだお客さんを取り込めていないという点ですね。夏はシーズンなので観光客なども多く、席はいっぱいになるのですが、10月くらいからの雨が多いオフシーズンになると、客足が鈍ってしまいます。今は、それに向けた対策を練っているところです。例えば、雨でホテルから出たくない人へ向けたデリバリーサービスなども検討しています。

また、今まで以上に現地在住者に向けたプロモーションを仕掛けようとしています。方法としてはFacebookが非常に有効なので、ファンを増やす施策や日々の更新を心がけています。その他にも、カップルやグループのお客様が来店された場合は、お客様のスマートフォンで写真を撮影するようにしています。サービスの一環という部分もありますが、Facebook上での拡散を期待しているところもあります。

【Q】店舗数を増やしていく予定はあるのでしょうか?

そうですね。日本を前面に出した店舗設計はASEANを中心にチャンスがあると思いますので、他国展開は考えています。成長市場かつ客単価も取れそうな、カンボジアやミャンマー、マレーシアなどへの出店を検討中です。

【Q】スタッフについて教えて下さい

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現地スタッフには根気よく日本流のサービスを教えたという

スタッフは、ほとんどが現地のベトナム人で、日本人社員は基本的に各店舗に1人だけです。また、日本からのインターン生も受け入れています。それぞれ「武士道」35名、「串焼 蕃二郎」20名、「味一」10名の従業員数で経営しています。

現地スタッフに関しては、最初は仕事が遅いと感じることもありました。日本人1人の仕事量をするには2~3人が必要だ、ということはよく言われていますね。また、あまり気が遣えないところがありました。例えば、お客様に水を出す際に大きな音を立ててしまったり、灰皿がいっぱいになっても交換しなかったりといった具合です。ですが、きちんと一から教育することで、今では水は半分になったら入れるし、灰皿もたまったら取り替えるようになりました。徹底して教えているので、もう日本へ送り込んでもいいくらいのサービスが出来るようになっています。

重要なのは、できる人材をいかに信念強く教育できるかということです。文化が違うので、分からないことは仕方ありません。現地の人材は、そもそも日本のようなサービスを受けたことがありません。ですので、なぜ「ありがとうございました」を言わなくてはいけないのか、というところから教えていく必要があります。自分たちの給料はどこから来ているのか、お客様は神様だということを根気強く伝えました。

【Q】それでは、最後にダナン進出を考えている飲食店にメッセージをお願いします

簡単ではない、ということはお伝えしたいです。

最近は日本食店が増えてきましたが、それでもまだ20店舗に満たないので、まだまだチャンスは残っていると思います。ただし、ライバルが少ないからチャンスだ、というような簡単なものではありません。先ほどの人材の問題もそうですし、店舗施工に関しても課題が多い。値段的には日本の3分の1程度で済むのですが、時間的には倍はかかると思ってください。

また、ポイントとしては、大きくグランドオープンをするよりは、プレオープンという形で、長い期間をかけて着実にマーケティングを行なっていくことです。弊社の全ての店舗ではプレオープンを6ヶ月間続けました。その中でいろいろ試行錯誤を繰り返し、メニューや接客などを変えていきました。

そのように苦労は多いですが、私たちと一緒にダナンを盛り上げてくれる挑戦者をお待ちしております。

SAMURAI SHIP Co.,LTD(サムライシップ株式会社)

日本企業の進出先として注目されるベトナム中部に位置するダナン市に拠点を構え、飲食店経営から、市場調査、M&A、会社設立、人材確保に至るまで、幅広くコンサルティングサービスを提供する。多くの経験と実績を持ったスタッフが、様々なジャンルに対応できる独自のネットワークを持ち、日系企業のダナンでのビジネスをサポートしている。

業種:サービス業 店舗数:飲食店3店舗 従業員数:飲食店65名
本社所在地:Danang Software Park 2F, 02 Quang Trung St., Hai Chau Dist.,
Danang, Vietnam
お話:矢澤 幸三郎 代表取締役

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