世界でたたかう外食企業

伝統ある日本食「納豆」で中国ビジネスに参入(角谷(上海)貿易有限公司)

2013年08月27日

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中国の上海を拠点に、納豆を中心とした低温食品の販売事業を行う、角谷(上海)貿易有限公司様。中国での商品のプロモーション活動や物価上昇への対策など、現地のリアルなお声をお聞きしました。

【Q】中国での事業内容をお教えください

20101月から、中国で納豆を中心とした低温食品の販売を行っています。

【Q】御社は日本では建築資材などを取り扱っていらっしゃいますね。中国で食品を販売しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

日本と中国はもっと文化を共有できると考えており、特に食文化に関しては、まだまだ日本の食材、食事習慣が受け入れられていくであろうと考えています。そんな中で、進出当時は日本企業で上海での納豆の拡販に力を入れている会社がなかったため、チャンスだと思いました。

【Q】中国でも納豆はよく食べられるのですか?

頻繁に食べられるというわけでは決してありません。ただ、4年前では納豆という食べものの存在すら知らなかった方がほとんどでしたが、今は聞いたことがある、一度くらいは食べたことがある、という方が非常に増えています。

【Q】日本と中国で売れ筋商品の違いがあれば教えてください

弊社は流通過程でも一度も凍らせていない、純粋な冷蔵専用の納豆を販売しています。日本人の方はその味と食感の違いに敏感で、非常にご好評をいただいているのですが、中国の方は保存期間の長い冷凍納豆を選択する方の方が多いです。

冷蔵納豆は弊社の強みでもありますし、やはりより美味しい納豆を中国の方にも召し上がっていただきたいですので、プロモーション活動を行う場合は、冷蔵納豆に特化して行っています。

【Q】主な販売先を教えてください

弊社は小売中心に展開をしており、消費者の方に選んでいただける商品づくりに励んでいます。上海では冷蔵納豆を展開している関係で日本人の方に購入していただける比率が高く、日本人7割、中国人3割といったイメージです。これが中国全土になると、55ぐらいの割合になっていると思います。

【Q】中国マーケットの開拓でうまくいっている点・苦戦している点をお教えください

安売りするより安全な物流、品質にこだわっておりますので、徐々にブランド力が上がってきたとは感じています。ただ、中国人一般消費者向けの広告費用が非常に高く、かつ期待できる効果が見えにくいという問題があります。プロモーション活動は試食等の顔が見える展開以外しづらいのが、爆発的に知名度が上がらない原因のひとつと考えています。

【Q】中国国内の物価上昇による影響についてお教えください

中国進出への思いを語っていただいた本炭様

生産元(工場)、販売元(弊社)、共に卸価格が上がらないように最善の努力をしてはおりますが、人件費、物流費だけは非常に影響が大きく、抑えるのが極めて困難な状況です。

しかし、人件費はいかに企業をスリム化しながら最大の利益を出すか、というシステム作りに力を入れています。特に上海は人海戦術が通用する時代は終わったと感じています。また、物流費についても運送業者とタッグを組んで効率的な配送ができるよう改善を進めています。

【Q】進出を検討中の日本企業へメッセージをお願いします

中国現地のスタッフの力は不可欠ですが、最後は日本人がどこまで真剣にこの市場に向き合うかだと思っています。「成功するまで日本に帰らない」という覚悟でチャレンジを続ければ、まだまだ成功へのチャンスは多く存在します。ご縁があれば、一緒にそのチャンスを活かしましょう!

角谷(上海)貿易有限公司

200911月に現地法人を設立したあと、20101月より、本格的な営業活動をスタート 。納豆を中心とした、低温食品販売を行っている。上海市内を中心に冷蔵納豆の普及活動にも力を入れている。

業種:納豆他、低温食品の販売 従業員数:4名
本社所在地:上海市徐汇区肇嘉浜路789
お話: 総経理 本炭 氏

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