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常識にとらわれないメニュー開発で、東京のラーメン文化を世界に根付かせる~麺庄・庄野智治社長

2018年11月14日

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見た目も派手な抹茶鶏白湯ラーメン

「ロスやNYでとんこつラーメンが浸透したように、一般的にアメリカの人はこってりクリーミーでパンチの効いた味が好みです。東京流のあっさりした『塩ラーメン』や『醤油ラーメン』だけをそのまま持っていっても、ヒットは難しいでしょう。また食べたい、と思ってもらうには現地の人の好みにあわせる必要があります。

サンフランシスコは食を通じた健康への意識が高く、ヴィーガンも多いエリアです。それも信仰や思想上の理由よりむしろ、“健康が気になるから今週はベジタリアン”といった、ライトな傾向にあります。そこで、濃厚な味わいだけど、とんこつよりヘルシーな『鶏白湯』に、スーパーフードとして注目の高いキヌアを練りこんだ麺をメインに据えました。『塩』『醤油』も現地の食材を使っています」

現地リサーチに基づいた鶏白湯は大成功。サンフランシスコと周辺のラーメン店が一斉に模倣し、『鶏白湯ラーメン』を出す店だらけになるほどの影響を与えたという。

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正しいラーメン文化を伝えるため
メニュー名は、あえて日本名に

また、味のローカライズはしながらも、麺庄では日本語は日本語のまま伝えている。メニューもあえて“Tori Paitan”“Shio”と表記し、中身は別途、説明している。

「ラーメン文化ならではの“メンマ”や“味玉”といった言葉自体を覚えてもらうのも、食文化を伝えることだと思っています。つい、塩ラーメンを“ソルティ・ラーメン”、味玉を“シーズニング・エッグス”などと訳してしまいがちですが、それでは意味が歪んでしまいます。

鈴木さんが外国に行ってもミスター・ベルウッドにならないのと同じで、そのままの言葉で伝えたほうがいいのです」

クールでおしゃれなTOKYOラーメンをひっさげ日本に凱旋

現地で麺庄のラーメンは、客単価25米ドル。日本円に換算すると2500~3000円で、きちんとしたレストランで食事をしている感覚だ。上質なスローフードとして、みんなでおしゃべりを楽しみながらテーブルを囲んでいる。

そのメニューの中でもひときわ目をひくプレミアムメニューが、『A5ランク和牛醤油らぁめん』。39米ドルという高額にもかかわらず、限定20食が毎日、営業開始後の1回転で売り切れる人気ぶりである。

ラーメンの具材に牛はあまり使われない。フォン・ド・ボーのような甘みがスープに出てしまい、味がなじまないからだ。


3店舗以上を経営者れている飲食店様

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