世界でたたかう外食企業

常識にとらわれないメニュー開発で、東京のラーメン文化を世界に根付かせる~麺庄・庄野智治社長

2018年11月14日

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日本に逆輸入されたA5ランク和牛醤油らぁめん

「それでも和牛は、海外の人に食べてもらいたい和食材の代表です。研究の結果、甘さが気にならず、むしろコクとして味わえる形に仕上がりました。ラーメンの常識からすると異端かもしれませんが、いろんな表現ができるのがラーメンです。エンターテインメント的な表現もできるし、旬や素材の持ち味を生かしたり、ストーリーを描いたり。作品だと思っています」

日本国内だと「ラーメンとはこういうもの」という既存のイメージが強い。麺庄が長年取り組み続けている創作麺も、受け入れられにくさがあったという。だが2018年7月、新宿ミロードに出店した新店舗「MENSHO SAN FRANCISCO」に、サンフランシスコ店のメニューを逆輸入すると、『A5ランク和牛醤油らぁめん』は日本でも大きな話題を呼んだ。

「世界ではこういうラーメンが流行っている、と同時にもっと自由な発想でラーメンを楽しんでもらいたいという想いを伝える店になっています。今後、海外の良いものを東京に持ち込み、反対に東京の流行を海外に持っていくトレードのような形もアリですね」

海外進出は苦労の連続だが、得られる成果も大きい

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スタッフの自己主張が強いのも個性のひとつ

海外進出に苦労はつきもので、アメリカに出店した麺庄も例外ではなかった。特に、営業に必要な登録証や許可証などの申請が非常に厳しく、担当者によって対応が変わることも多かったという。

また、契約と訴訟が文化として根付いており、従業員の労務的な主張も強い。日本では比較的スムーズに進む店舗の工事も、大手企業が手がけたとしても年単位で遅れることがある。

「日本のルールは海外では通用しないし、先方の主張が正しいとも限りません。法律的なことは弁護士などの専門家を頼るべきです。また、良いビジネスパートナーを得ることも大事でしょう。現地のレストランオーナーに人脈があるとか、手続きの進め方に詳しいといったパートナーがいると心強いと思います」

麺庄の場合、リサーチ段階からオープンまで3年近くかかった。オープンが遅れるとその分家賃や工事費といったコストもかさむ。

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オープンから2年たった今もなお
行列が途切れることはない

「何度も心がくじけそうにもなりましたが、オープン初日、開店前から店の前に100人を超える行列ができていました。涙がでるほど嬉しかったです。サンフランシスコは郊外にグローバルIT企業が集まるシリコンバレーもあって、世界中に情報が発信されます。オープン以来、今でも毎日、行列は途切れません。苦労もありますが、その分、やっていて面白いです。

フルサービスのスローフードとしてのラーメンはこれからも作り続けたいですし、一方で日本のラーメンは戦後の高度経済成長を支えた庶民の味でもあります。単価の安い、所得格差の激しい国であろうと、誰もが食べられるラーメンも広めたいと思っています。今後は世界中のまだ本物のラーメンがない地域にどんどん進出して、日本のラーメンを伝えていきたいですね」


3店舗以上を経営者れている飲食店様

株式会社 麺庄

本社所在地:〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-16中銀音羽マンシオン1F
事業内容:ラーメン店の経営
TEL : 03-6902-2879  FAX : 03-03-6902-2878
公式HP:http://menya-shono.com/

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