食の研究所

もはや“やって当然”となった宅配ビジネス ―「お店に来て」から「お家に届けます」の時代へ

白田 茜(フリーランス記者)  2015年08月24日

これまでは、同じ地域の居住者が班単位で共同購入するのが主流だったが、近年は個人宅配が宅配事業の売上の7割近くを占めるまでになった。背景には、共働き世帯が増加し、留守が多くなったこと、ライフスタイルの多様性によって組合員のニーズが一様ではなくなったこと、高齢者の家庭も増えたことなどがあると思われる。自宅まで直接配達してくれる宅配サービスは消費者のニーズを捉えた買い物の手段になってきたのだ。

生協宅配は配送日から注文から1週間後で、生協側の指定した日時に配送されるため、ネットスーパーと比較して利便性には欠ける。そんな中、ついに時間帯指定のサービスを開始する生協も出てきた。パルシステム東京はいつでも注文できて受取日も選べる「指定便」を新たに開始。顧客の利便性重視へと大きく舵を切った。17時から20時の夜間配送サービスも拡大している。現在は都内の一部地域にとどまる対象エリアを広げるほか、他の生協にも導入する予定だという。

これまでは、同じ地域の居住者が班単位で共同購入するのが主流だったが、近年は個人宅配が宅配事業の売上の7割近くを占めるまでになった。背景には、共働き世帯が増加し、留守が多くなったこと、ライフスタイルの多様性によって組合員のニーズが一様ではなくなったこと、高齢者の家庭も増えたことなどがあると思われる。自宅まで直接配達してくれる宅配サービスは消費者のニーズを捉えた買い物の手段になってきたのだ。

生協宅配は配送日から注文から1週間後で、生協側の指定した日時に配送されるため、ネットスーパーと比較して利便性には欠ける。そんな中、ついに時間帯指定のサービスを開始する生協も出てきた。パルシステム東京はいつでも注文できて受取日も選べる「指定便」を新たに開始。顧客の利便性重視へと大きく舵を切った。17時から20時の夜間配送サービスも拡大している。現在は都内の一部地域にとどまる対象エリアを広げるほか、他の生協にも導入する予定だという。

宅配食材も高級志向「オンラインデパ地下」が好調

比較的高級な食材を届ける宅配サービスも近年成長している。「オイシックス(Oisix)」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」などの野菜宅配サービス業だ。

中でも「オイシックス(Oisix)」は好調で、14期連続で過去最高売上を達成し、20153月末時点で売上高は1806000万円。定期購入会員数は約96700人になるという。

同社は2000年にインターネット上で商品の選択と注文を完結させる仕組みを導入。他の食材宅配サービスがセットのみの取り扱いなのに対し、オイシックスでは、好きなものを1品から注文できる。また、年会費や入会料が無料なので、気軽に始めることができる。注文してから届くまでに45日程度かかるが、収穫してから届けるまでの時間を最短にすることに比重を置いているという。

また、有機野菜だけでなく「プレミアム商品」も取り揃えている。オイシックスの「Oiチカグルメ」コーナーでは、“70店舗の1000品以上が揃う総合オンラインデパ地下を標榜している。

また、高級食材を従来より扱ってきた百貨店も、宅配事業に乗り出している。2011年に開始した阪急・阪神百貨店グループの食品宅配サービス「阪急キッチンエール」では、毎日の食料品からデパ地下の惣菜、スイーツ、そして日用雑貨まで約3000点を取り扱う。注文は24時間受付で、深夜1230分までに注文すれば商品は翌日の夕方5時頃までに届けるという。

三越伊勢丹ホールディングスは2011年に「三越伊勢丹エムアイデリ」を開始。青果、生鮮、惣菜、弁当、スイーツに至るまで、デパ地下グルメを約2500点を取り扱う。配送エリアは、関東の1223県。ウェブサイトまたは電話で注文し、最短で3日から4日で宅配する。ヤマト運輸を利用し、注文した翌週の木曜日から翌々週水曜の間で、希望の曜日と6つの時間帯を自由に選べるという。

コンビニ参入で新たなサービス展開

コンビニも宅配サービスを開始している。1996年にエーエム・ピーエムが店頭商品の宅配事業を開始。その後、2012年にファミリーマートも宅配事業に参入した。ファミリーマートの子会社で宅配弁当事業を行う「シニアライフクリエイト」の配送ルートを活用し、店頭で販売する日用品や介護用品などを宅配弁当と一緒に運ぶ。

執筆者プロフィール

白田 茜(フリーランス記者) 

白田 茜(しろた あかね) 1978年佐賀県生まれ。 佐賀県庁で食品のブランド化に関わる。その後、大学院で農業政策や食品安全に関するリスクコミュニケーションを学ぶ。
食品コンサルタント会社を経て、現在は社会的関心が高い科学ニュースについて専門家のコメントを収集しジャーナリストに提供する活動をしている。関心のあるテーマは、農業、食品流通、食品安全、リスクコミュニケーション。

<記事提供:食の研究所
JBpress、現代ビジネス、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインの4つのビジネスサイトが共同運営する「食」の専門ページ。栄養士が勧める身体にいい食べ方、誰でも知っている定番料理の意外な起源、身近な食品の豆知識、食の安全に関する最新情報など硬軟幅広い情報を提供。
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