法令対策

改正景品表示法の「課徴金制度」が4月に開始(前編)-景表法の総復習

白田 茜(フリーランス記者)  2016年02月15日

もっとも、現在のガイドラインに至るまでにも紆余曲折があり、パブリックコメントに一般の方から寄せられた意見を踏まえて、現在のガイドライン「メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方について」が公表されている(一部改訂あり)。

ガイドラインから読み取る、不当表示にならないためのポイント

ガイドラインは35項目のQ&A形式になっているが、以下のとおり図表化した。

<消費者庁のメニュー表示のガイドライン>

対象となる
商品
表示名実際に使用されていた食材問題とならない(○)
問題となる(X)
肉類 「ビーフステーキ」、「ステーキ」 牛の成形肉
牛脂注入加工肉
×
「霜降りビーフステーキ」、「さし入りビーフステーキ」 牛脂注入加工肉 ×
「国産和牛のステーキ」 オーストラリア産の牛肉 ×
「××地鶏のグリル」 単なる国産鶏肉 ×
「鴨南蛮」 合鴨肉
魚介類 クルマエビ ブラックタイガー ×
イセエビ アメリカンロブスター ×
イセエビ 外国産のオーストラリアミナミイセエビ

※イセエビの表示自体は問題ないが、伊勢志摩地方の風景写真とともに、
メニュー等に表示するのは、伊勢志摩産という誤解を招くので不当表示
シバエビ バナメイエビ ×
サザエ 赤西貝 ×
アワビ ロコ貝 ×
房総あわび 北海道産のエゾアワビ ×
キングサーモン サーモントラウト ×
日高産キングサーモン ニュージーランド産のキングサーモン ×
駿河湾産の魚 駿河湾産以外の魚も使用 ×
鮮魚のムニエル 解凍した魚
キャビア ランプフィッシュ卵の塩漬け ×
カラスミ サメやタラの卵を使用したいわゆるカラスミ風の食材 ×
フカヒレ 人工フカヒレを使用したいわゆるフカヒレ風の食材 ×
岩海苔 養殖した黒海苔 ×
農作物 「△△(地域名)野菜使用」 △△(地域名)野菜だけでなく、それ以外の野菜を多く使用 ×
九条ねぎ 一般的なねぎ ×
フランス産の栗 中国産の栗 ×
「山形県産はえぬき使用」 山形県産の品種のブレンド米を使用 ×
有機野菜 一部の野菜は有機野菜ではない ×
小麦製品 「自家製パン」 市販品のパン ×
手打ち麺 機械打ちによる麺 ×
乳製品 生クリームを使用 植物油を泡立ててクリームと似たような形状と色にしたホイップクリームを使用 ×
カマンベールチーズ カマンベールチーズ以外のチーズも使用 ×
牛乳 低脂肪牛乳 ×
酒類 純米酒 醸造アルコールなどを使用して製造された清酒 ×
シャンパン スパークリングワイン ×
飲料 フレッシュジュース 既製品のオレンジジュースや紙パックのジュース ×

資料:消費者庁「メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方について」より編集して筆者作成

表示した内容が、優良誤認表示に当たるかについては、2つのポイントがある。

執筆者プロフィール

白田 茜(フリーランス記者) 

1978年佐賀県生まれ。 佐賀県庁で食品のブランド化に関わる。その後、大学院で農業政策や食品安全に関するリスクコミュニケーションを学ぶ。
食品コンサルタント会社を経て、専門家のコメントを収集しジャーナリストに提供する活動をした後、現在は小売や食品関連の記事を書いている。
関心のあるテーマは、農業、食品流通、食品安全、リスクコミュニケーション、マーケティング。

法令対策 バックナンバー

おすすめ記事

関連タグ



食品メーカーなど8000社導入!製品規格書クラウド管理システム BtoBプラットフォーム 規格書

メルマガ登録はこちら