企業インタビュー

カナダビーフで勝負に挑む、熱きお肉マイスター~フーズアイ青山雅則社長

2013年10月08日

そんなとき、ある方にカナダビーフのことを教えてもらって、サンプルを食べてみると、これが本当においしい! すぐに商社さんを通してカナダビーフ輸出連合会の方にお会いする機会を作っていただいたのですが、そのとき連合会の方が「西日本エリアに手がまわっていない。青山さんが西でがんばって売ってくれるなら大いに応援するよ」とおっしゃってくださったんです。それならば、本気で売ろう!と。ちなみに、カナダ産も2003年にアメリカよりも早くBSEが見つかり、輸入禁止となりました。アメリカと同じタイミングで輸入再開となったのですが、それがニュースにもならないくらい日本ではカナダビーフの存在が知られていなかったのです。

-●カナダビーフの特徴を教えてください。
カナダビーフの最大の特徴は、100%肉専用種だということです。もともと食肉用の牛はヨーロッパで品種改良されており、暑さに弱いという特徴があります。ですから、アメリカ南部やオーストラリアなどの暑い土地では、夏になると牛の食欲がなくなり、肉付きが悪くなるため、暑さに強い南方系と呼ばれる血統をかけあわせることがめずらしくありません。しかし、南方系は主に労働のための牛なので、筋肉が強くて、お肉が硬くなってしまうのです。その点、カナダは寒い国なので、南方系の血統は必要ありません。

しかも、アメリカや日本と違って、カナダでは乳牛(ホルスタイン)のオスが生まれたら、肉牛として育てるのではなく、仔牛のときに仔牛肉として輸出するか、仔牛のままアメリカに輸出します。だからカナダビーフには、南方系や乳牛の血統は含まれていません。100%肉専用種なのです。また、カナダではBSE発生の反省から、すべての牛を管理するトレーサビリティーシステムを世界に先駆けて導入しており、その優れたシステムは高く評価されています。

-●おすすめの食べ方はありますか?
やっぱりステーキが一番ですね。赤身がやわらかくて、適度な脂がのっていて、とてもジューシーです。脂に臭みが全然ないので、牛肉が苦手という方でもおいしくお召し上がりいただけると思います。

消費者は霜降りから赤身のお肉に流れている

-●今年5月の輸入緩和でアメリカ産がさらに勢いを取り戻しています。何か施策はお考えですか?
弊社では数年前から楽天の直販事業に力を注いできました。出店した当初はお肉全般を扱っていたのですが、思い切って「カナダビーフ館」という名前にしてカナダビーフだけを売り始めたんです。すると、泣かず飛ばずだった楽天の売上げが一気にあがりました。

いま特に売れているのが、ローストビーフと1ポンドステーキです。中でも1ポンド肉は日本バーベキュー協会とタイアップしたり、雑誌で紹介されたりした影響もあり、かなり伸びています。1ポンドは450gなんですが、楽天では2480円で販売しています。決して安くないんですよ。もしこれがスーパーに並んでいたら、他に安い輸入牛肉がたくさんあるので、売れないかなと思います。

また、楽天のレビューを見ていると、「和牛の脂が苦手」という人が本当に多くいらっしゃいます。「カナダビーフは赤身がおいしいと聞いて注文したら、本当においしかった」と。日本の行き過ぎた霜降り牛はもういらない、という人はこれからも増えると思います。カナダビーフは、ヘルシーで赤身がおいしい。そこを訴求できれば勝機はあると考えています

-●日本バーベキュー協会とのタイアップについても詳しくお聞かせください。
お肉のことを調べているときに「日本バーベキュー協会」のHPを見る機会がありまして、そこに書いてあった内容がとても素晴らしかったので、宝塚にあった協会の本部を訪ねてみたのです。そこで会長の下城さんとお話させていただいて、あらためて「この人は本物だ!」と感銘を受けました。バーベキューはその歴史や文化、マナーなど、とても奥深いんですよ。

すぐに「バーベキュー検定」を受けたのですが、実技講習で下城会長が焼いてくださったステーキにびっくりしました。塩と胡椒だけでこんなにおいしいステーキができるのか!と。その後、弊社の営業全員が検定を受け、実技講習で使うお肉を弊社が提供させていただくことになりました。日本でただ一人のバーベキューマスターである下城会長が、各地の検定でバーベキューにあうお肉としてカナダビーフを紹介してくださっているのは本当に嬉しいですね。

-●では、最後に座右の銘を教えてください。
「意志あるところ道あり」です。これまでいろんなことをしてきましたが、ずっとお肉一筋で、自分がやりたいことをなんとか形にしたいという意志だけは誰にも負けないつもりです。だからこそ、様々な困難も乗り越えられてきたんだと思います。もちろん、やっていきたいことは、まだまだたくさんあります。日本でのカナダビーフやバーベキューの普及ももっと進めていきたいですし、最近ではメキシコ産牛の取り扱いも始めました。

メキシコは暑い国だから牛肉はおいしくないだろうと思っていたんですが、ある生産者の牛肉がとてもおいしかったんです。理由を聞くと、牧場が高原地帯にあったのと、ふもとが小麦の大産地だったんです。メキシコでは、牛に与える穀物はアワやヒエが多くて、良くても大麦ぐらいのものですが、そこは贅沢にも小麦を食べさせていました。この生産者の牛肉はアメリカ産やカナダ産に匹敵すると思っています。

このように同じ国でも、地域や生産者によってお肉の味は全然違うのです。これからも他にないようなお肉を開拓し、新しい食べ方を提案して、「お肉ってこんなにおいしくて楽しいんだ」ということをみなさんに知ってもらいたいと思っています。そして、いつか“お肉のワンダーランド”を作るのが夢ですね。意志あるところ道あり。やろうという強い思いがあれば、道はひらけると思っています。

株式会社フーズアイ

お話:代表取締役 青山雅則様
企業所在地:〒733-0832 広島県広島市西区草津港1-6-10
電話:082-501-4480
事業内容:カナダビーフ・メキシコ熟成牛など世界の食肉と肉加工品の販売

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