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築地市場、豊洲移転のビフォーアフター。世界最大級の卸売市場に受け継がれるブランドの行方

2015年09月07日

建設中の豊洲市場施設(2015年5月)

建設中の豊洲市場施設

●広大な敷地面積
豊洲市場の敷地面積は東京ドーム9個分にあたる40.7haで、築地市場の1.8倍。高度な品質・衛生管理が可能な卸・仲卸売場、物流の効率化を図る広大な駐車場や荷捌きスペースが配置される。

●物流の効率化
錯綜する動線が円滑な物流を阻害していた築地に比べ、豊洲では施設を一体的に配置することで物流を効率化。荷捌き場と売場を近くに配置して大型トラック、小口、大口の買出車両といった車両動線を分離する。またまたICタグを活用した車両誘導システムの導入で移動時間を短縮する。

●品質・衛生管理の強化
市場施設を閉鎖型・高床式にすることで生鮮食料品を高温や風雨から守り、品質・衛生管理を強化。これにより、産地から消費者まで温度管理を徹底して鮮度を保持するコールドチェーンシステムが確立される。

●加工機能の強化
商品のニーズが素材から加工・調製品などの形態に変化していることを受け、仲卸業者の店内加工や共同加工スペースなど加工機能を強化。仲卸業者以外の加工業者も、豊洲市場で原料調達する場合は施設使用が認められる。

●環境への配慮
施設の増大や温度管理の徹底でエネルギー消費量は高まる一方で、場内の全運送車両電動化、国内屈指の太陽光発電などによりCO2排出量を削減。環境負荷は築地市場よりも低くなる。

●情報インフラ整備
入荷予定量、入荷量、売買価格などの取引に必要な情報を、市場業者がリアルタイムに把握できるシステムを構築。取引、物流、決済機能など市場機能の高度化を図るための情報インフラが整備される。また買出人の市場内キャッシュレス・システムやトレーサビリティシステムの導入なども検討されている。

2016年11月の移転へ向けた今後の動き

2016年3月中の完成に向けて新市場の建設工事が進められる中、すでに「東京都中央卸売市場豊洲市場」の名称で2016年11月7日に開場することが東京都から発表された。築地市場の営業は2016年11月2日で終了。卸、仲卸を含む業者が、4日間で新市場への引っ越しを完了させる予定だ。

80年の歴史と伝統に裏打ちされた信頼の「築地ブランド」は「豊洲ブランド」として受け継がれ、時代のニーズに則した市場として新しい一歩を踏みだそうとしている。その動向をこれからもしっかりと見守りたい。


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