業界動向

人口500万の小国シンガポールに、日系飲食店が進出するワケ

2016年10月12日

シンガポールでは、東南アジア中の人・モノ・情報が行き交います。そして、シンガポールに拠点を持つ多くの企業が、インドネシア、マレーシア、タイ、ミャンマー、ベトナムなどでもビジネスを行っています。

例えば、料理教室で有名な株式会社ABC Cooking Studioでは、シンガポール店を旗艦店として位置づけており、その戦略を「シンガポール市場でブランド力を高め、今後のASEAN各国への展開を進めていきます」と述べています。

また、120年の歴史を持つ醤油メーカー株式会社福岡醤油店は、進出先をシンガポールとした理由について、「東南アジア諸国へ売り込むハブになるという立地条件」と語っています。マレーシアやインドネシアといった近隣国へは、シンガポールから出荷をしているそうです。さらに、シンガポールの多民族・多宗教性についても触れ、「どのような民族の方に弊社商品が受け入れられるかを調査し、次の進出先を考える材料にしていきたい」と語っています。同社ではハラール認証を取得していますが、いきなり中東で勝負するのではなく、まずはシンガポールで売り出して反応をみるといった、テストマーケティング戦略を採っています。

シンガポール市場をきっかけに戦略的にアジアを攻略!

専門家の意見からも補足をしていきましょう。日本企業のアジア市場進出を総合的に支援しているHopewill Group (Holdings) Ltd.の堀昭則代表取締役会長は、シンガポールをASEAN事業の第一歩とすべきと説いています。

シンガポールには様々な国から色々な人種・民族が訪れ、暮らしています。しかし、そのまま永住する人は少なく、いずれは自分の国に戻っていきます。そのため、シンガポールでブランドを築くことができれば、ASEAN各国はもちろん、中国やインドという様々な市場にアプローチすることが可能となるのです。

日本企業、特に飲食業にとって、有望な進出先となるシンガポール。ぜひ進出を検討してみてはいかがでしょうか。成功の先には広大なASEAN市場も広がっています。

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